ガス・電気の自由化からしばらく経ち、「結局、切り替えた人はお得になったのか」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
会社の切り替えによってお得なる理由は、主に3つあります。
- 新プランの登場
- サービス内容の充実
- 見える化による見直し
そこで当気記事では、電気・ガスの自由化が始まった時代背景を通して、「なぜお得なるのか」に迫ってみました。
後半では、より賢くガス・電気の自由化を活用するための「選び方」もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ガス・電気の自由化が始まった背景
従来のガス・電気では、事業者・利用者とともに決まった相手と契約し、「国が定めた単価✕使用量」で料金を徴収・支払いをしていました。
これらは電気事業法・ガス事業法によって義務化しているため、個々が自由に変更することができない状態です。
ところが、小売全面自由化を目的とした法改正を実施したことにより、本格的な自由化が始まります。
法改正のきっかけとなったのが、各事業主が抱えていた「独占供給による社会的リスク」です。課題解決に向けて自由化には、大きく3つの目的があります。
- 安定した電気・ガスの供給
- 電気・ガス料金の値上げ抑制
- 電気・ガス事業の促進・活性化
ガス・電気事業に多くの企業が参入し、利用者の契約先を広域化するように促しているのがポイントです。
契約先が広がることで災害・緊急時の被害リスクを下げ、安定的な供給が可能になります。
さらに、顧客確保のために各企業も値下げ・割引を積極的に行うため、価格競争により料金の値上げリスクを軽減できます。
結果的に自由化したことで、独占供給時よりも経済に活気が生まれ、ガス・電気事業者側・利用者側の双方にとって大きなメリットになっているのです。
ガス・電気の自由化がお得になる主な理由2つ
ガス・電気の自由化の内容を利用者側に絞って行くと、「お得」を実感できる2つの理由が見えてきます。
何が影響してお得と感じるのか、ぜひ参考にしてみてください。
1:選べるプランが増える
ガス・電気の自由化に参入する企業が増えるとともに、今まで利用した契約プランに加えて、各企業が独自に売り出すプランが数多く誕生しています。
特に注目したいのが「家族・カップル・一人暮らし」と、各ライフスタイルに合わせて“必要最低限の料金プラン”を契約できるようになったことです。
「基本料金0円」「時間帯に応じた単価」「季節に応じた単価」などのように、各企業によって料金の設定・内容が異なっているため、選び方次第では従来よりもお得に利用できます。
2:サービス内容が充実する
ガス・電気の自由化が進むに連れて、各企業が顧客を引き込む「お得なサービス」を提供しています。
「サービスをどのように活用してするのか」によって、毎月の支払い料金が変わってくるのがポイントです。
サービス内容 | 具体例 |
セット割(まとめ割) | 「電気とガスをまとめて契約すれば、毎月〇〇円割引」 |
期間限定キャンペーン | 「いまなら!契約後〇ヶ月の基本+使用料金が0円!」 |
プラスα(オプション) | 「まとめて契約した方には、修理・故障対応が基本無料!」 |
ガス・電気の自由化でお得になる!賢い選びのポイント
ガス・電気をセットにすると多くのメリットがありますが、「都市ガス以外は対応していない」「割引は電気がメイン」など、さまざまな注意点も存在します。
そのため、「光熱費のトータルコストを下げたい!」と考えている場合は、世帯人数や使用量に応じて判断するのがおすすめです。
その他にも、各企業が売り出しているプラン内容を細かく比較しましょう。
キャンペーン・割引が付いているプランでも期間限定の場合は、期間終了後から他よりも高値になるケースもあります。
「〇年間」の契約縛りを条件としている企業も多いので、「目の前のお得」に惑わされないように注意しながら検討してみてください。
まとめ:ガス・電気の自由化のメリットとは?
いかがでしたか?今回内容をまとめると以下の通りです。
なぜガスと電気の自由化が始まったのでしょうか? |
主な理由は独占供給による社会的なリスク。多くの事業者が参入することで、災害や緊急時のリスクを下げる安定的な供給を可能にする狙いもある。また、価格競争により料金の値上げを軽減する目的もある。 |
ガスと電気が自由化するとお得になるのでしょうか? |
選べるプランが増えることと、サービス内容が充実するという2つの点から、選び方次第で従来よりもお得にできるのは事実。 |
ガスと電気の自由化といっても、契約先選びに迷います。選び方のポイントはありますか? |
電気とガスをセットにすることには多くのメリットがあるが、「割引は電気がメイン」などの注意点もある。そのため、世帯人数や使用量に応じて総合的な判断をするのがおすすめ。また各企業が出しているプランも複数比較するとなお良い。 |
ガス・電気の自由化により、利用者が「お得」と感じる場面は多く存在します。
ただ、「トータルコスト削減できたからお得」「初回月料金が無料になったからお得」など、人によって感じ方も異なるため「何をもってお得と感じるのか」を明確化しておくと良いでしょう。
企業数が増えるほど、それぞれのライフスタイル・ニーズに寄り添ったプランも充実してきますので、「使用状況」に応じて十分に検討してみてください。