都市ガスにすると「料金が安くなる」「供給が安定する」など、さまざまなメリットがあります。
「そろそろ都市ガスに切り替えようか」と検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、市区町村によって範囲外になる区域も多く、「どこのエリアで都市ガスを供給しているのかが分かにくい」という難点があります。
当記事では、都市ガス供給エリアに共通する特徴や具体的なエリアを調べる方法をご紹介します。
配管があれば短時間での切り替えも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。
都市ガス供給エリアは国土面積の約6%
都市ガスの主な原料は天然ガスであり、ガス管を通して供給しているのが特徴です。
電気とは違い、ガスは「都市ガス」「LP(プロパン)ガス」と大きく2種類が存在するため、地域によって普及状況にばらつきがあります。
都市ガスの普及状況を数字に表すと、「普及エリアが国土面積の約6%」「普及率50%程度」と、国内で使用されるガスの大半を占めているのが、プロパンガスを含む別の熱源量であると確認できます。
「都市ガスを利用したい」と望む人からすると、利用したくてもできない地域が多いというのが現状です。
都市ガス供給エリアの特徴2つ
都市ガスの供給エリアには、大きく2つの特徴があります。
各地域名をひとつずつ調べるよりも簡単に確認できますので、「市区町村名ではなく、大体のエリアが知りたい」という方は必見です。
その1:各地域の都市部に集中している
専用容器に入れて自宅まで定期配送するプロパンガスとは異なり、球体状のガスホルダー(供給所)から道路下のガス管を通って都市ガスを供給しているのがポイントです。
供給所は需要の高い都市部に集中しているため、ガス管の届く地域・近隣周辺が供給エリアとして該当してきます。
その2:同じ市区町村でもエリア外がある
都市ガスの供給所が都市部に集中していますが、必ずしも近隣地域が該当するとは限りません。
都市ガスが使える市区町村内でも、「引き込み工事が終わっていない」「ガス管が遠い」など、ちょっとした違いから使えない場合があります。
供給エリアにばらつきが出てくるのは、各供給所・ガス管のすべてがひとつに繋がっていないことが影響しています。
電気が大手10社で全国各地に電気を送っていたのに対し、都市ガスは導管網が弱く、約200の事業者がいても十分に行き届いていない状態なのです。
都市ガス供給エリアを調べる方法は?
同じ市区町村でも供給エリアにばらつきがある都市ガスは、細かい区域まで調べるのが大変です。
都市ガスの供給エリアを調べる際は、「これから住む予定の住所」「今住んでいる住所」を基に、管轄のガス会社に直接問い合わせるのが、一番手っ取り早い方法だと言えるでしょう。
各都市ガス会社の公式ホームページには、市区町村内のざっくりとしたエリアを掲載していますので、電話・メールでの問い合わせが難しい場合に活用してみてください。
配管があれば都市ガスへの切り替えも可能!
都市ガスは、必ずしも「すでにプロパンガスだから使えない」ということはありません。
敷地内にガス管が通っていれば、約1日程度の切り替え工事(※一部の部品の交換あり)を経て利用が可能です。
ただ、ガス管までの距離が離れているほど工事の規模も大きくなり、工事日数や費用も増えて行きます。
プロパンから都市ガスへの切り替え理由が「節約」の場合、逆に損する可能性もありますので十分に注意しながら検討しましょう。
まとめ:都市ガス供給エリアの調べ方とは?
いかがでしたか?今回内容をまとめると以下の通りです。
都市ガスはどのくらい普及していますか? |
国土面積の6%。 |
都市ガスとはどのようなエリアに供給されていますか? |
各地区の都市部に集中しているのが基本だが、同じ市区町村でもエリア外の場合もある。これは各供給所・ガス管のすべてがひとつに繋がっていないことが影響している。 |
都市ガスの供給エリアはどのように調べればいいですか? |
「これから住む予定の住所」「今住んでいる住所」を基に、管轄のガス会社に直接問い合わせるのが、一番手っ取り早い方法。 |
既にプロパンガスの場合は都市ガスへは切り替えられないのですか? |
敷地内にガス管が通っている場合は、切り替え工事をすれば都市ガスを利用することも可能。 |
都市ガスは道路下のガス管を通るほか、導管網が弱いため供給エリアにばらつきがあります。
引き込み工事済みの都市ガスを利用したい場合は、事前に供給エリアを確認しておきましょう。
今現在、プロパンガスを使用している人でも、都市ガスへの切り替えが可能です。
「ガス管までの距離」「切り替え工事の費用」「工事ができる環境」と、主に3つの要点をチェックしながら検討してみてください。