皆さんは、光回線を利用中にインターネットが特定の時間帯で遅くなったり、途切れて繋がらなかったりして困ってしまったことはないでしょうか?
光回線であっても、場合によっては快適とはいえない回線速度になることがあります。
ここでは、快適に利用していたのに光回線が時間帯で遅くなったり、うまくつながらなかったりした場合の原因や対策をご紹介します。
光回線が遅くなった理由①:プロバイダ側によって速度が安定しないことがある
光回線といえば、一般的な契約プランとして最大速度1Gbpsという規格があります。
この回線速度は、回線業者が規定している規格です。
ただしこれは理論値なので、実際のところは速度が安定しない可能性があります。
プロバイダ側で不安定な速度になる原因
一般的にプロバイダが速度自体に大きな影響を与えることは、少ないと考えられています。
ただし、以下のような理由からプロバイダ会社によって速度の安定性に違いが出ることはあります。
利用者数の大小
1プロバイダの利用者数が多いほど、回線が混雑する時間が集中し、速度が不安定になる可能性が高まります。
大手プロバイダの場合は、利用者数が多いことになるので安定度が下がる可能性もあるのです。
プロバイダの所有する設備数
プロバイダが安定的にインターネットをするための設備を全国各所にどのくらい配置しているか?も速度に関わります。
大手の場合、利用者のことも視野に入れて速度低下が起こりづらいように設備を充実させています。
また地域限定密着のプロバイダの場合は、その地域では非常に強い性質もあります。
IPv4 PPPoE接続なのかIPv6 IPoE接続なのか
プロバイダの通信方式がIPv4 PPPoE接続なのか、それともIPv6 IPoE接続も提供しているのかという点です。
IPv4 PPPoE接続の場合は、すでに利用者が多くなっている状況なので、回線が混雑し遅くなるケースが出てきます。
プロバイダによって通信制限を設けている場合がある
詳細を公開しているプロバイダが少ない状況ですが、一般的に1日に30GB~を超えると、プロバイダから通信制限をかけられることがあります。
ただしこれは、ファイルやメールの送信の場合となります。動画・音楽の視聴などは、適用されていないとされています。
光回線が遅くなった理由②:速度は回線事業者によっても変わる
光回線事業社は、NTT系列及びNTTコラボとau、NURO光の大きく分けて数社しかありません。
この中でNTT系列は、1回線あたりの利用者が多い傾向にあります。
これに対し、auひかりやNURO光は、独自の回線を敷設したり元々の回線速度が速かったりするので、比較的一定の速度となる傾向です。
上記は一概には言えないことではあるのですが、あまりにも回線速度が遅いと感じた場合は、回線業者に既定の速度が出ているのかを調査してもらうといいでしょう。
プロバイダ側が原因で光回線が遅くなった場合の対処方法
特定(夜)の利用時に回線速度が遅い場合などは、プロバイダ側に原因が潜んでいる場合があります。
今一度、契約内容や通信状況を確認して、プロバイダの変更を検討することが望ましいでしょう。
集合住宅などで一定の利用者が一気に使用することで遅くなっている場合は、光回線自体に原因がある可能性もあります。
現在加入の回線業者に一度相談して、改善が可能なのかを確認しましょう。
改善しないようであれば、回線業者を変更することも検討する必要があります。
光回線が遅くなった理由③:光回線やプロバイダが原因でない場合
光回線自体の速度は充分に出ている場合は、他に原因が考えられます。
ここでは、光回線やプロバイダ以外での原因と対策のお話をします。
実際の速度を計測してみる
遅いと感じた時は、回線スピードを測定して実際の数字を知ることも重要です。
速度が出ているのに遅い場合は、光回線やプロバイダとは別の原因が潜んでいることになるからです。
パソコンのスペックが低すぎる
光回線を利用しているのに、インターネットが遅い原因の一つとしてパソコンのスペックが低すぎるという場合があります。
パソコン故障の場合は、修理対応してもらいましょう。
例えば、Windows7を利用していてメモリーが1GB程度の装備では、インターネットを開こうとしただけで、メモリーの使用率が一杯になっていたりします。
パソコンの無料ソフトなどで、メモリー使用率を計測してみましょう。
一般的にインターネットを使用するだけの場合は、CPUの能力よりはメモリーの容量やグラフィックボードの性能に左右されると言われています。
一度確認し、スペックアップするかパソコンの買い替えを考えましょう。
ルーターやWi-Fiルーターなどの周辺機器やLANケーブルが古すぎる
これは光回線に限ったことではないのですが、非常に年式の古い周辺機器を使用していることで、速度が充分に発揮できない場合があります。
また長期間電源が入っていることで、機器自体に不具合が起きていることも考えられます。
不具合が突然起きたという方は、周辺機器を一度チェックしてみるといいでしょう。
またLANケーブルも古いケーブルを長く愛用している場合は、新しいケーブル規格で接続することをおすすめします。
場合によっては、ケーブルの経年劣化により一部断線なども考えられます。
まとめ:光回線が遅くなった?原因と対策
いかがでしたか?今回の内容まとめると以下の通りです。
プロバイダが原因で光回線が遅くなる理由はなんですか? |
利用者数の大小やプロバイダの設備数。接続方式の違いなど |
回線事業者によって光回線が遅くなることはあるのですか? |
国内の回線事業者は大きく分けてNTT系列及びNTTコラボとau、NURO光の4社。中でもNTT系は利用者が多いので遅くなる可能性が考えられる |
光回線やプロバイダ以外で通信速度が遅くなる原因はありますか? |
まずは実際の速度を測定してみて、速度が出ているのに実際には遅い場合は以下2つの原因を疑ってみる。
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今回は、光回線を利用しているのにインターネットが遅くなったり、繋がらなかったりした際の原因と対策をご紹介しました。
夜など使用者が集中する時に繋がらない場合は、プロバイダや回線自体に問題があるケースが多く、速度が出ているのに繋がらない場合や突然つながらない場合では、パソコン自体や周辺機器に問題発生しているケースが考えられます。
遅くなったと感じた時に、色々チェックしながら原因を探り、対策することで快適なネット環境を維持していきましょう。