光回線は有線LANケーブル次第で遅くなる?

  • 投稿カテゴリー:光回線

光回線をご自宅で使用する際に、無線LANで使用する方や有線LANで使用する方、その両方で使用している方など、いろいろな方法があると思います。

基本的に無線より有線のほうが通信速度が速いはずですが、有線LANケーブルを使用しているのに、インターネットの「速度が遅い」と思っている方はいませんでしょうか?

もしかしたらそれは有線LANケーブルに原因があるかもしれません。

ここでは、光回線かつ有線LANなのに速度が出ない原因を紹介していきます。

光回線で有線LANなのに遅い原因はLANケーブル?

光回線で有線LANにしているのに、速度が遅くインターネットが快適でないという場合は、どのような問題点があるのでしょうか。

ここでは、見落としがちな有線LANケーブル自体の規格や劣化などによる速度低下などを解説します。

すいぶん古いLANケーブルを使用していませんか?

皆さんは、パソコンを何年ごとに買い替えるでしょうか?3年ごとや10年ごとと、まちまちではないでしょうか?

では、LANケーブルはいつ買い換えますか?

ちぎれてしまうなど、明らかに壊れてしまうまで買い替えないという方も多いかと思います。

実はLANケーブルにも性能(規格)があり、パソコン同様に古くなると壊れていなくても現在の要求スペックに満たない可能性があります。

LANケーブルの規格がボトルネックになっている可能性も

LANケーブルも時代が進むにつれて、進化していることをご存じでしょうか。

その進化によって回線速度も高められています。下記にLANケーブルの規格をご紹介します。

※スマホの方は右にスクロールすると表の全体を表示できます。

LANケーブルの種類 CAT3 CAT5 CAT5e CAT6 CAT7
通信速度 10Mbps 100Mbps 1Gbps 1Gbps 10Gbps
適合NIC規格
  • 10BASE-T
  • 10BASE-T
  • 100BASE-TX
  • 10BASE-T
  • 100BASE-TX
  • 1000BASE-T
  • 10BASE-T
  • 100BASE-TX
  • 1000BASE-T
  • 1000BASE-TX
  • 10BASE-T
  • 100BASE-TX
  • 1000BASE-T
  • 1000BASE-TX
  • 10GBASE-T

例えば新しいパソコンに変えてスペックアップし、ルーターも1000BASE対応のルータに交換したとします。

双方がどんなに高性能でも、CAT5規格のLANケーブルでつないでしまえば、100Mbpsの通信速度しか出ない、それも最大速度でという結果になります。

なんだか遅いなと感じている方は、一度自分のLANケーブルを調べてみるといいでしょう。

ケーブル自体に規格が刻印されていますので、簡単に調べられます。

これ以外にも、LANケーブルを途中でコネクターなどで継ぎ足したり、分配することで速度が落ちる可能性もあります。

有線LANって無線LANと比べてどうなの?

ここでは基本的な話として、有線LANと無線LANの違いやメリット・デメリットなどについて紹介していきます。

有線LANってどのような接続?

文字通りであるとも言えますが、光回線接続をLANケーブルで端末接続していることです。

有線LANとは、ルーターからパソコンまでをLANケーブルでつなぐことで、インターネットを使用していることをいいます。

有線LANのメリットは何?

通信を直接LANケーブルでやり取りすることから、無線LANのように電波干渉などを受けることなく安定した環境となります。

また一般的には、無線LANよりも速度が速くなる傾向です。

有線LANのデメリットは何?

常時LANケーブルがパソコンとルーターをつないでいることになるので、配線が邪魔になり、自由に持ち運びするノートパソコンなどには向かない点です。

無線LANってどのような接続?

ルーターとパソコンなどの機器を無線LANで通信することを指しています。

最近のご家庭では、スマホ、タブレット、ゲームなど多様な機器があることから、この無線LANを採用している家庭も増えています。

無線LANのメリットは何?

有線のように機器とルーターをLANケーブルでつなぐ必要がないため、家のどこにいてもスマホやパソコンなど多くのデバイスでインターネットを楽しめるようになります。

無線LANのデメリットは何?

無線LANでは、2.4GHz帯と5GHz帯の電波が利用されています。

2.4GHz帯は、電波をより広く飛ばせる特長があるのですが、電子レンジなどと同じ周波数になるので電波干渉の影響を受けやすくなります。

5GHz帯の場合は、無線LAN専用周波数なので電波干渉を受けづらいですが、構造物などの障害に弱く、狭い範囲での電波供給となる点がデメリットです。

無線LAN(2.4GHz帯、5GHz帯どちらも)のデメリットとしては、家の中で電波の届かない場所ができたり、電波が弱いことで速度が大きく落ちることが挙げられます。

まとめ:光回線は有線LANケーブル次第で遅くなる?

いかがでしたか?今回の内容をまとめると以下の通りです。

光回線かつ有線LAN接続なのに通信速度が遅いのはなぜですか?
古いLANケーブルを使っている場合はそれが原因として考えられる。

LANケーブルには規格があり、グレードの低い規格だとそれがボトルネックとなって通信速度の低下を招く。

ケーブル自体に規格が刻印されているので、少しでも心当たりがあればチェック推奨。

有線LANと無線LANの違いってなんですか?
文字通りではあるが、LANケーブルを使ってルーターまで有線で接続するのが有線LAN。

Wi-Fiルーターを使って無線でデバイスを接続するのが無線LAN。

有線LANと無線LANそれぞれメリット・デメリットはありますか?
【有線LANのメリット】

  • ケーブルで直接つないでいるので、電波干渉などの心配がない
  • 無線LANより通信速度が速く安定している

【有線LANのデメリット】

  • 直接ケーブルでつながっているので、ノートパソコンなど持ち運びできるデバイスでは邪魔になることがある

【無線LANのメリット】

  • ケーブルで接続しなくていいので、家のどこにいてもデバイスをインターネットに接続できる

【無線LANのデメリット】

  • 家の中でも電波の届かない(もしくは極端に電波強度が低い)場所ができる
  • 電波強度が低いと通信速度が著しく低下する可能性がある
  • 有線LANには絶対的な通信速度で敵わない

今回は、光回線+有線LANなのに通信速度が遅い場合の原因と対処法などをご紹介しました。

盲点なのは、LANケーブルの規格ではないでしょうか。

遅いと感じた方は、自分のパソコン能力とルーター能力にLANケーブルが合致しているか確認するといいでしょう。